裏庭。絵日記的ブログ
あくまでも餡菌、飯食です・・・www
なんか、ふっと思いついちゃった小ネタ。
なんか、ふっと思いついちゃった小ネタ。
「菌にさぁ、ドSって言われちゃった・・・。」
ソファに腰掛けて、バタコに出されたおやつのドーナツを食べていた餡が、おもむろに隣に座っている食に向き直って言った。
コーヒーを飲んでいた食は、会話の内容に目をひそめてカップをテーブルに戻すと軽くため息を付く。
「・・・間違ってないんじゃないの?」
「えー、食までそんなこと言う~?」
「お前自覚ないのかよ。」
菌にしている無体なことあれこれ、食の目に見える範囲でもなかなかの暴君ぶりだといつも思う。
しかし、それについて苦言するつもりは無かった。
餡が菌のことを本気で好きだということには疑いが無かったし、何だかんだで丸く収まっていたからだ。
それにしても、菌はちょっとは反抗しているのだろうか?とぼんやり考えていると、
「僕のどこら辺がドSなのさ?」
口を少し尖らせて、餡が詰め寄るように食を見つめている。
食はわずかに身を引いて、答えた。
「・・・・・・・・・強引なところ?」
しばらくそのままで食を食い入るように見つめていた餡が、突然食の両手首を掴み取りソファに押し付ける。
「・・・・・・・・・じゃあさ、こういうのも強引なの?」
「・・・っ、餡っ?!」
上体がぐらりと後ろに倒れ、軽いめまいを覚えた食は、直ぐに、押し倒されたのだと気付く。
「普通に話してる時にさ、こうやってイキナリ・・・」
「そ、れは強引なんじゃななくて突然すぎっ・・・っ!」
掴まれた手に力を込めて抵抗するも、餡の方が力が強い上に、不意をつかれてのしかかられては身動きもとれず、食は近づいてくる餡の顔に、怒りよりもパニックに陥ってしまう。
「ちょっ、やめっ・・・?!」
互いの息が頬にかかるくらいに顔が近づき、食がぎゅっと目を閉じた時だった。
ガチャリ
「ただい・・・・・・~~~~~?!」
「? どうした菌?・・・!!!」
「? どうしました、2人とも? 餡と食がどうかしまし・・・た・・・・・・・・・。」
リビングのドアが開いて、姿を見せたのは菌、辛、飯だった。
「あ、皆お帰り~♪」
声に気付いた餡が食を押し倒したまま、何食わぬ顔で迎えた。
明るい口調の餡に、ふつふつと怒りがこみ上げて来て、食は組み敷かれたまま餡を睨みつけた。
「・・・・・・・・・餡!!(怒)」
その様子に気付いた餡が、身体を起こすと同時に掴んでいた食の両腕を引っ張り身体を起こしてやる。
うっすらと涙さえ浮かぶその瞳に餡が気付く。
「あれ、本気だと思っちゃった・・・? 冗談だよ。ごめんね?」
「・・・・・・・・・。」
食は餡の言葉を無視し、餡には背を向けて掴まれていた手首をさすった。
「・・・過激な遊びですねぇ。」
飯はそんな食の様子を伺いながら、固まっていた菌と辛を促してテーブルを挟んで反対側、ラグの上に座った。
「遊び・・・じゃないよ、恋愛相談をしてただけで・・・」
「・・・どこが恋愛相談だ。」
呆然としていた菌が、思い出したように慌ててキッチンにお茶を淹れに向かった。
食は餡の隣から離れたくて、同じくキッチンへと向かう。
茶筒を取ろうと背伸びした菌の隣から、無言でそれを奪い取ると、乱暴に急須にぶち込んだ。
「あ、あの・・・」
戸惑う菌をジロリと睨むと、菌が身をすくませた。
「あいつの横で座ってろ。」
「・・・・・・」
菌がチラリとソファの餡を伺うと、いつも通りの姿で飯と談笑している。
辛の表情は未だ引きつっていたが。
「ちゃんと見張ってろよお前・・・(怒)」
完全な八つ当たりだと分かっていたが、腹の虫が治まらない。
いや、良く考えれば、一番悪いのは餡なのだ。
「お前さ、俺が餡とあんなことしててムカついたりしないの?」
「え・・・そ・・・れは、その・・・」
菌もパニックに陥っているのだろう。食のイライラを受けているからという理由もあるのだろうが、そわそわと視線が落ち着かない。
「他のヤツとしてるかもしれないって思ってみろよ?」
「・・・・・・・・・。」
促されるままに、菌は食の言ったことを想像してみた。心の中に影が落ちる。
「・・・・・・そ・・・れは・・・嫌なのだ・・・。」
半ば泣きそうな顔で菌が呟く。食はため息をついた。
「なら、ゴネて怒って、自分以外とはそんなことするなって拗ねてみろよ。ったく・・・。」
「・・・・・・・・・。」
思案し、戸惑っていた菌が、わずかに頷いた。
食が餡に押し倒される、というシチュを書きたかったのです☆
え? オチ?
ないですよニコ!
ソファに腰掛けて、バタコに出されたおやつのドーナツを食べていた餡が、おもむろに隣に座っている食に向き直って言った。
コーヒーを飲んでいた食は、会話の内容に目をひそめてカップをテーブルに戻すと軽くため息を付く。
「・・・間違ってないんじゃないの?」
「えー、食までそんなこと言う~?」
「お前自覚ないのかよ。」
菌にしている無体なことあれこれ、食の目に見える範囲でもなかなかの暴君ぶりだといつも思う。
しかし、それについて苦言するつもりは無かった。
餡が菌のことを本気で好きだということには疑いが無かったし、何だかんだで丸く収まっていたからだ。
それにしても、菌はちょっとは反抗しているのだろうか?とぼんやり考えていると、
「僕のどこら辺がドSなのさ?」
口を少し尖らせて、餡が詰め寄るように食を見つめている。
食はわずかに身を引いて、答えた。
「・・・・・・・・・強引なところ?」
しばらくそのままで食を食い入るように見つめていた餡が、突然食の両手首を掴み取りソファに押し付ける。
「・・・・・・・・・じゃあさ、こういうのも強引なの?」
「・・・っ、餡っ?!」
上体がぐらりと後ろに倒れ、軽いめまいを覚えた食は、直ぐに、押し倒されたのだと気付く。
「普通に話してる時にさ、こうやってイキナリ・・・」
「そ、れは強引なんじゃななくて突然すぎっ・・・っ!」
掴まれた手に力を込めて抵抗するも、餡の方が力が強い上に、不意をつかれてのしかかられては身動きもとれず、食は近づいてくる餡の顔に、怒りよりもパニックに陥ってしまう。
「ちょっ、やめっ・・・?!」
互いの息が頬にかかるくらいに顔が近づき、食がぎゅっと目を閉じた時だった。
ガチャリ
「ただい・・・・・・~~~~~?!」
「? どうした菌?・・・!!!」
「? どうしました、2人とも? 餡と食がどうかしまし・・・た・・・・・・・・・。」
リビングのドアが開いて、姿を見せたのは菌、辛、飯だった。
「あ、皆お帰り~♪」
声に気付いた餡が食を押し倒したまま、何食わぬ顔で迎えた。
明るい口調の餡に、ふつふつと怒りがこみ上げて来て、食は組み敷かれたまま餡を睨みつけた。
「・・・・・・・・・餡!!(怒)」
その様子に気付いた餡が、身体を起こすと同時に掴んでいた食の両腕を引っ張り身体を起こしてやる。
うっすらと涙さえ浮かぶその瞳に餡が気付く。
「あれ、本気だと思っちゃった・・・? 冗談だよ。ごめんね?」
「・・・・・・・・・。」
食は餡の言葉を無視し、餡には背を向けて掴まれていた手首をさすった。
「・・・過激な遊びですねぇ。」
飯はそんな食の様子を伺いながら、固まっていた菌と辛を促してテーブルを挟んで反対側、ラグの上に座った。
「遊び・・・じゃないよ、恋愛相談をしてただけで・・・」
「・・・どこが恋愛相談だ。」
呆然としていた菌が、思い出したように慌ててキッチンにお茶を淹れに向かった。
食は餡の隣から離れたくて、同じくキッチンへと向かう。
茶筒を取ろうと背伸びした菌の隣から、無言でそれを奪い取ると、乱暴に急須にぶち込んだ。
「あ、あの・・・」
戸惑う菌をジロリと睨むと、菌が身をすくませた。
「あいつの横で座ってろ。」
「・・・・・・」
菌がチラリとソファの餡を伺うと、いつも通りの姿で飯と談笑している。
辛の表情は未だ引きつっていたが。
「ちゃんと見張ってろよお前・・・(怒)」
完全な八つ当たりだと分かっていたが、腹の虫が治まらない。
いや、良く考えれば、一番悪いのは餡なのだ。
「お前さ、俺が餡とあんなことしててムカついたりしないの?」
「え・・・そ・・・れは、その・・・」
菌もパニックに陥っているのだろう。食のイライラを受けているからという理由もあるのだろうが、そわそわと視線が落ち着かない。
「他のヤツとしてるかもしれないって思ってみろよ?」
「・・・・・・・・・。」
促されるままに、菌は食の言ったことを想像してみた。心の中に影が落ちる。
「・・・・・・そ・・・れは・・・嫌なのだ・・・。」
半ば泣きそうな顔で菌が呟く。食はため息をついた。
「なら、ゴネて怒って、自分以外とはそんなことするなって拗ねてみろよ。ったく・・・。」
「・・・・・・・・・。」
思案し、戸惑っていた菌が、わずかに頷いた。
食が餡に押し倒される、というシチュを書きたかったのです☆
え? オチ?
ないですよニコ!
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